計算方法とデータ

タネドキは、全国914か所のアメダス地点ごとに、37種類の野菜の種まき・植え付け・収穫の時期を計算しています。ここでは、その計算方法と使っているデータ、わかっている限界を説明します。

使っているデータ

出典:気象庁ホームページ「平年値ダウンロード」(https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/normal/index.html)の日別平年値、および「過去の気象データ・ダウンロード」(https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/)のデータを加工して作成

換算のしかた

東京の栽培暦にある「始まり」と「終わり」の日付を、それぞれ次のルールで各地点の日付に置き換えます。

1. 春〜初夏の作業:同じ平均気温になる日

暖かくなっていく時期の作業は、東京でその作業をする日と同じ平均気温になる日に置き換えます。たとえばトマトの植え付け開始は、東京の4月下旬の平年気温(約15.9℃)に達する日です。札幌では6月上旬、鹿児島では4月上旬になります。

2. 夏〜秋の作業の始まり:暑さが落ち着く日

ハクサイやダイコンなど秋に種をまく野菜は、東京で作業を始める頃と同じ気温まで下がった日を始まりにします。夏でもそこまで暑くならない地域は、暑さを待つ必要がないため、締め切りから逆算して東京と同じ長さの期間をとります。

3. 夏〜秋の作業の締め切り:冬までに育つ最後の日

秋の作業の締め切りは、気温よりも「冬が来るまでに収穫できるか」で決まります。東京の締め切りの日から最初の収穫までに必要な暖かさ(野菜ごとの生育下限温度を超えた分の積算温度)を求め、各地点でその暖かさを確保できる最後の日を締め切りとします。冬を越して春に収穫するタマネギやエンドウなどは、冬までに根を張るのに必要な暖かさで判定します。

4. 収穫:積算温度と季節

夏の収穫は、種まき・植え付けからの積算温度が東京と同じになる日を始まりにします。秋〜冬の収穫は季節の冷え込みに強く左右されるため、東京で収穫が始まる頃と同じ気温まで下がった日を目安にします(ただし生育期間が東京の7割を下回らないようにしています)。

5. 霜の扱い

日最低気温の平年値と標準偏差から、その日に最低気温が3℃以下になる確率(地面付近では霜が降りやすい目安)を求め、10%以上の日を「霜の心配がある日」としています。霜に弱い夏野菜は、春の最後の霜の心配がなくなってから植え付け、秋の最初の霜の心配が出る前に収穫を終えるように調整します。

6. 表示の細かさ

平年値から求めた時期は数日単位の精度がないため、種袋と同じく「上旬・中旬・下旬」の単位で表示しています。

計算結果の例

東京で計算すると基準の栽培暦と一致し、寒い地域ほど春の作業が遅く・秋の作業が早く、暖かい地域ほどその逆になります。

トマト(春植え(苗))

札幌植え付け 6月上旬〜7月上旬、収穫 8月中旬〜10月上旬
仙台植え付け 5月中旬〜6月中旬、収穫 7月下旬〜10月上旬
東京植え付け 4月下旬〜5月中旬、収穫 7月上旬〜9月中旬
大阪植え付け 4月中旬〜5月上旬、収穫 6月下旬〜9月上旬
鹿児島植え付け 4月上旬〜5月上旬、収穫 6月中旬〜8月下旬

ジャガイモ(春植え(種いも))

札幌植え付け 4月中旬〜5月上旬、収穫 7月中旬〜8月中旬
仙台植え付け 3月下旬〜4月中旬、収穫 6月下旬〜7月下旬
東京植え付け 2月下旬〜3月下旬、収穫 6月上旬〜7月上旬
大阪植え付け 2月中旬〜3月下旬、収穫 5月下旬〜6月下旬
鹿児島植え付け 1月下旬〜2月下旬、収穫 5月中旬〜6月上旬

ハクサイ(秋まき)

札幌種まき 7月下旬〜8月上旬、植え付け 8月中旬〜8月下旬、収穫 10月中旬〜12月上旬
仙台種まき 8月上旬〜8月下旬、植え付け 8月下旬〜9月中旬、収穫 11月上旬〜1月中旬
東京種まき 8月下旬〜9月上旬、植え付け 9月中旬〜9月下旬、収穫 11月中旬〜1月下旬
大阪種まき 9月上旬〜9月中旬、植え付け 9月下旬〜10月上旬、収穫 11月下旬〜2月上旬
鹿児島種まき 9月中旬〜10月上旬、植え付け 10月上旬〜10月下旬、収穫 12月上旬〜2月中旬

タマネギ(秋まき(苗の植え付け))

札幌冬の寒さが厳しく、この作型では越冬が難しい地域です
仙台種まき 8月中旬〜9月上旬、植え付け 10月上旬〜11月上旬、収穫 6月上旬〜7月上旬
東京種まき 9月上旬〜9月下旬、植え付け 11月上旬〜11月下旬、収穫 5月中旬〜6月中旬
大阪種まき 9月中旬〜10月上旬、植え付け 11月上旬〜12月上旬、収穫 5月上旬〜6月上旬
鹿児島種まき 9月下旬〜10月中旬、植え付け 11月中旬〜12月中旬、収穫 4月中旬〜5月中旬

わかっている限界

誤りを見つけたら

地域の実際の栽培時期と大きく違う結果があれば、お問い合わせから地点名と野菜を添えてお知らせください。基準の栽培暦や計算方法の見直しに役立てます。